Android 3.0の画面例
Android 3.0の画面例
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 米Googleは米国時間2011年1月26日、次期モバイルOS「Android 3.0」(開発コード名「Honeycomb」)のプレビュー版ソフトウエア開発キット(SDK)をリリースした。Android 3.0はタブレット端末など、より大画面のデバイス向けに一から開発したもので、立体感のあるユーザーインタフェース(UI)を採用する。

 Android 3.0では、大画面でのテキスト入力を速く正確に行うために、ソフトキーボードを再設計した。ナビゲーションボタンや通知、システム状態などにアクセスするための「System Bar」を画面下部に常に表示し、アプリケーションの基本メニューやオプションメニューを提供する「Action Bar」を画面上部に配置した。

 また、タブレット端末向けアプリケーションの開発を支援するツールや機能を備えている。既存アプリケーションを新しいUIに対応させつつ、現行OSとの互換性を維持できるとしている。

 プレビュー版SDKは、UIフレームワーク、2次元と3次元のアニメーションフレームワーク、マルチコアプロセッサへの対応、HTTPライブストリーミングなど各種マルチメディア機能、Bluetooth A2DPと同HSPのサポートなどを含む。付属するAPIは最終版ではなく、開発者が既存アプリケーションをタブレット端末上でテストし、Android 3.0のUIや機能に慣れることを目的としている。

 プレビュー版SDKを使って開発したアプリケーションは、Android向けアプリケーション販売/配布サイト「Android Market」で提供することはできない。最終版SDKは数週間以内にリリースする予定という。

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