メール配信ソフトなどを販売するHDEは2011年1月27日、日経平均採用銘柄225社を対象に、送信ドメイン認証技術「SPF(Sender Policy Framework)」の普及率を調査した結果を発表した。それによると、歩みは遅いもののSPF導入が着実に進んでおり、2010年11月以降は普及率が急上昇していることなどが分かった。
調査は、2007年9月20日から2011年1月20日まで実施した。対象企業225社のDNSサーバーにSPFレコードが登録されているかどうか、実際にDNSの問い合わせを送って確認するという調査手法を用いた。
この結果、SPFレコード登録社数は2011年1月20日時点で52社に上り、普及率は23.1%だった(図)。メールのセキュリティに関して、日経平均採用銘柄225社が特別な偏りを示すとは考えにくいので、東証一部上場企業全体における普及率もこの数字に近いと思われる。
同図を見ると、2010年11月以降、普及率が急伸していることが分かる。この理由についてHDEは、同時期に大手携帯電話事業者(NTTドコモとKDDI)が迷惑メール対策を拡充し、その対応に追われたことなどが考えられると説明している。