写真●McAfee SaaS Email Protectionのスパム隔離領域
写真●McAfee SaaS Email Protectionのスパム隔離領域
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 マカフィーは2011年1月26日、Eメール・セキュリティ・サービス「McAfee SaaS Email Protection」、およびWebセキュリティサービス「McAfee SaaS Web Protection」を、2月21日から国内提供すると発表した。いずれも、同社が2009年9月に買収した米MX Logicの製品技術をベースとしたSaaS型のサービスとなる。

 McAfee SaaS Email Protectionは、スパムブロック機能、ウイルスとワームのスキャン機能、フィッシング詐欺対策機能などをSaaS方式で提供するEメール・セキュリティ・サービス。20種類以上のエンジンを用いてスパム/ウイルスの判定を実施するため、誤検出が少ないという。

 エンジンがスパムと判別したメールは、一旦、クラウド上の隔離領域(写真)に保管される。ユーザーは専用のポータルサイトからスパム隔離領域にアクセスして、必要なメールが誤ってブロックされていないかどうかを確認。もしスパムではないメールが隔離されていた場合は手動で解放することができる。

 一方のMcAfee Web Protectionは、Webレピュテーションおよびコンテンツカテゴリー判定によるフィルタリング機能、コンテンツスキャン機能などをSaaS型で提供するWebセキュリティサービスである。

 Webレピュテーションは、同社のクラウドベースのセキュリティ基盤「GTI(Global Threat Intelligence)」に蓄積された世界中の脅威動向を参照して実施する。また、Webコンテンツの挙動を解析するコンテンツスキャン機能により、未知の脅威や、動的に変化するスクリプトの混入を検出することが可能だ。

 11~25アカウントで契約した場合の参考価格は、McAfee SaaS Email Protectionが1アカウントあたり年間4460円、McAfee Web Protectionでは1ユーザーあたり年間5960円。契約アカウント数が増えた場合は、ボリュームディスカウントが適用される。