米グーグルは2011年1月25日(米国時間)、今年1年で過去最大の人員採用を実施すると発表した。これまでの最多は2007年の6000人で、2011年はこれを上回る人員を採用する。同時に日本法人としても200人を採用すると発表した。日本法人が人員採用計画を発表したのは、これが初めて。

 「2010年は当社にとって大きな意味を持った年だった。検索、モバイル、ディスプレイ広告、クラウド、Android、そしてChromeなど、様々な製品開発や事業活動が本当にうまく回り始めた。そこで2011年は、当社始まって以来、最も多くの人員を採用することとした」。米グーグルでエンジニアリングリサーチを担当するアラン・ユースタス上級副社長は、公式ブログでこう述べた。

 採用するのはエンジニアと営業担当者が中心。「コンピュータサイエンスで最も厳しい課題に挑戦するため、賢明で創造的な人材を雇い入れる」(同)。グーグルは昨年も4500人を採用している。

 日本法人が具体的な数字を挙げて採用計画を公表したのは、「日本でも積極的に人材を採用していることを、よりアピールするため」(日本法人)。同社では、日本では就職先の選択肢としてグーグルを検討する学生などが少ないと見ており、今後、中途だけでなく新卒の学生に対しても採用の枠を広げていく。