米Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)は米国時間2011年1月25日、大容量メール配信サービス「Amazon Simple Email Service(SES)」を発表した。企業や開発者が大量の業務メッセージを送信する環境を低コストで手軽に構築できるようにする。

 Amazon SESは、他のAWSサービスとAPIを介して連携し、仮想サーバー・ホスティング・サービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」などでホスティングしているアプリケーションから電子メールを簡単に送信することができる。

 電子メールが適切に配信される確率を高めるに、コンテンツフィルタリング技術を用い、送信されるメールをスキャンする。メッセージの内容がインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)基準に則っていると判断したメールを宛先のアドレスに送信する。不達メッセージについては、バウンス、送信トライ、スパム判定などの通知を提示する。

 Amazon SESの利用料は電子メール1000件送信につき0.10ドル。Amazon EC2あるいはWebアプリケーション管理プラットフォーム「AWS Elastic Beanstalk」のアプリケーションからメッセージ送信する場合は、1日当たり2000件まで無料となる。このほかにデータ容量に応じた料金が課金される。

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