オンキヨーの菅正雄取締役/オンキヨーデジタルソリューションズ代表取締役社長
オンキヨーの菅正雄取締役/オンキヨーデジタルソリューションズ代表取締役社長
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展示会場で参考出展した7型液晶のスレート端末。2011年4月以降の投入を予定する
展示会場で参考出展した7型液晶のスレート端末。2011年4月以降の投入を予定する
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 米グーグルが開発した携帯端末用のプラットフォーム「Android」に関する展示会「DiS×Android展 2011」が2011年1月25日、東京・秋葉原で開催された。メイン会場では、Android搭載のタブレット(スレート)型端末を2010年12月に発売したオンキヨーの菅正雄取締役兼オンキヨーデジタルソリューションズ代表取締役社長が登壇し、タブレット端末市場の可能性を語った。

 パソコン市場はメーカーにとって競争相手が多く、厳しい価格競争に陥りがち。これに対して、まだ製品がそろっていないタブレット型端末製品の市場は「他社から同種の製品が出ておらず、競争相手が少ない。市場もそれなりに大きくなると期待できる」(菅取締役)として、新規市場を積極的に開拓する考えを示した。

 菅取締役は、タブレット型端末が、デスクトップパソコンとノートパソコンに続くパソコン新形態になり得るとした上で、「タブレット型端末は、2~3年のうちにCPUの処理能力や消費電力がより改善されるだろう。その時にタブレット型端末は国内で200~300万台の市場になるのではないか」(菅取締役)と述べ、パソコン市場のけん引役としての期待感を表した。

 タブレット型端末で期待できる分野が、企業向けの用途だという。特に電子出版、電子教科書、電子カルテなど、紙を電子的に置き換える用途でのニーズが多く、「建設会社から、『図面を紙ではなく電子化して建設現場に持って行きたいたいのだが、太陽の下でもよく見えるような製品はないか、より頑丈のものがないか』と問い合わせを受けている」(菅取締役)と用途の広がりに期待をかける。

 ソフトウエアや周辺機器のメーカー、システムインテグレーターなどと連携を取りながら「タブレットの分野では、日本が世界のトップを走っているといわれるように、市場を創造していく」と意気込みを見せた。