米国の調査会社eMarketerは米国時間2011年1月24日、ミニブログサービスの米Twitterの広告収入が今後急速に伸びていくとする分析結果を発表した。

 2010年はTwitterが広告販売を開始した年で、その年間収入は4500万ドルだった。これが2011年は1億5000万ドルとなり、2012年は2億5000万ドルにまで拡大すると予測している。

 Twitterのユーザー数は約1億7500万人だが、今後さらにユーザー数を拡大し、米Facebookに次ぐ主要なソーシャルメディアという認識が高まれば、広告収入を伸ばすことができる。ただし、そのためには早期の広告主に対し、Twitterの広告が効果的であることを具体的に示す必要があるとeMarketerの主席アナリストDebra Aho Williamson氏は指摘している(関連記事:米国Twitter普及率、成人ネットユーザーのわずか8%)。

 Twitterは2010年4月に検索結果ページに企業の広告ツイートを表示する「Promoted Tweets」を開始し、その後「Promoted Trends」「Promoted Accounts」といった広告も展開している(関連記事:Twitterがビジネス活用支援サイトを公開、広告サービスなどを説明)。同社は今後Facebookにあるようなセルフサービス形式のターゲット広告システムを始める予定で、2011年は収益化への取り組みを本格化するとWilliamson氏は述べている。

 Twitterの2010年の広告収入はFacebookの18億6000万ドルに比べると規模は小さいが、2012年には米Myspaceの1億5600万ドルを上回るとeMarketerは見ている。ユーザーの減少に伴って広告収入も減少傾向にあるMyspaceとは対照的である。

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