米グーグルでユーザーエクスペリエンス リサーチャーを務めるダン・ラッセル氏
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 グーグルは、教育機関などに向けて、検索教育啓蒙活動を強化する。グーグルが提供する各種の検索機能や検索オプションについての理解を深め、同社のサービスの活用を促進することを目的とする。

 米グーグルのユーザーエクスペリエンス リサーチャーであるダン・ラッセル氏は、2011年1月21日に報道関係者向けに開催した説明会において、「グーグルはシンプルで使いやすいと言われているが、多くの人はシンプルなところだけを使っている。本当はもっと多様な機能があり、さまざまなことができることを知ってほしい」と話した。米国では既に、さまざまな教育啓蒙活動を実施しているという。

 同社はこれまで、ユーザーが特別な知識を持たなくても、検索キーワードを入力するだけで求める情報にたどり着けるようにすることを目指してきた。ここへ来て教育啓蒙活動を強化する理由について、「ユーザーの要望をアルゴリズムによって実現することも一つの目標。ただし現時点では、そのユーザーが何を考えているかまでは分からない。だからグーグルが既に実現できていることと、ユーザーがやりたいことの橋渡しをする意味で、教育を重視している」(ラッセル氏)と説明する。インターネット上には新しいタイプのコンテンツも登場しており、そうしたものをきちんとインデックス化できる前の段階では、「今グーグルで何ができるか」をユーザーに知らせる必要があるという。

 国内では、主に教育機関に向けて検索教育を提供するという。問い合わせは、専用のメールアドレス(search-education-ja@google.com)で受け付ける。対応については、依頼を受けた後に個別に検討する。要望に添えない場合もあるという。

 説明会では、知っていると便利な検索機能やオプションをラッセル氏が紹介。検索結果をメール送信する「Googleアラート」や検索窓を使った単位変換・計算機機能、時間軸で検索結果を整理する機能などについて説明した。スペルミスの補正機能が過剰に働くことにより、珍しいスペルの人名などをうまく探せないといった場合は、「+」演算子を付けるとよい、などの豆知識もアピールした。