ドイツDeutsche Telekomの米国法人T-Mobile USAは米国時間2011年1月20日、第4世代(4G)ネットワークに対応した韓国Samsung Electronics製スマートフォン「Galaxy S 4G」を米国で独占的に販売すると発表した。

 Galaxy S 4Gは、米Googleのモバイル向けOS「Android 2.2」を採用し、ディスプレイにタッチ式アクティブマトリックス有機EL(AMOLED)を搭載する。T-Mobile USAが全米に展開する4Gネットワークを利用し、理論上の下り通信速度は最大21Mビット/秒という。データ通信プランは月額10ドルから用意する。

 T-Mobile USAの4Gネットワークは米国の主要100都市以上で提供されており、対象地域の人口は2億人にのぼる。同社は2011年にネットワーク拡大と2倍の高速化を計画しており、今年半ばには25主要都市の1億4000万人が高速化した4Gネットワークを利用できるようになるとしている。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、T-Mobile USAは今年、25機種の4G対応デバイスを投入する予定という。また、Deutsche Telekom最高経営責任者(CEO)のRene Obermann氏は、将来の資金確保のためにT-Mobile USAの一部基地局などの非戦略的資産を売却することを検討中であると明かした。企業買収や周波数帯購入などが考えられるが、具体的な目的について同氏はコメントを避けた。

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