写真1●KDDI ソリューション商品企画本部 モバイル商品企画部の牛島克弥氏
写真1●KDDI ソリューション商品企画本部 モバイル商品企画部の牛島克弥氏
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写真2●KDDI ソリューション事業企画本部 サービス企画部の三澤健一氏
写真2●KDDI ソリューション事業企画本部 サービス企画部の三澤健一氏
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 KDDIは2011年1月20日、auのAndroid搭載スマートフォンを利用する法人向けのセキュリティサービスを拡充すると発表した。内容は「リモートロック for IS Series」と「ビジネス便利パック for Android」の追加である。

 リモートロック for IS Seriesは、Webの管理画面からの操作で、遠隔からスマートフォンをロックし、スマートフォン側でのロック解除ができない状態にできるサービスだ。同日開催された説明会で、ソリューション商品企画本部 モバイル商品企画部の牛島克弥氏(写真1)は「12月に試験提供が始まっている『リモートデータ削除 for IS Series』というサービスと合わせて、より端末をガードして情報漏えいのリスクを低減していきたい」と説明した。

 2月中旬に試験提供を開始する予定で、試験提供期間は無料で利用できる。対応機種は「IS03」「REGZA Phone IS04」「IS05」。このサービスは、ビジネス便利パック for Androidに含まれるリモートロック機能と同じ内容である。「リモートからの端末のロックと端末内データの削除は、法人からの要望が強い」(牛島氏)ため、一部を先行して提供することにした。

 ビジネス便利パック for Androidは、auのAndroid搭載スマートフォンに必要なセキュリティ対策と管理をパッケージングしたサービスで、6月に開始予定。料金は決まり次第、別途案内する。対応機種は「IS03」「REGZA Phone IS04」「IS05」「SIRIUSα IS06」である。このサービスでは、(1)リモートロック、(2)リモートデータ削除、(3)位置情報取得、(4)禁止アプリケーション強制削除、(5)セキュリティ監視、(6)インベントリ情報収集、(7)デバイス管理、(8)アプリケーション管理--の8機能を提供する。

 また説明会では、KDDI ソリューション事業企画本部 サービス企画部の三澤健一氏(写真2)が、KDDIとラックによるAndroidスマートフォンの法人利用におけるセキュリティ対策への取り組みを説明した。三澤氏は、企業におけるAndroidアプリケーション導入における課題を(1)10数万あるアプリケーションのどれが最適か判断できない/判断が難しいこと、(2)悪意あるアプリケーションによる企業のセキュリティ侵害のリスクがあること--を挙げた。その対応として、KDDIは法人向けアプリケーションポータルでスマートフォンのビジネス利用をサポートし、ラックはスマートフォンセキュリティ研究所(関連記事)で様々な側面からアプリケーションの安全性を評価する。

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