写真●JNSA理事で社会活動部会長の西本逸郎氏
写真●JNSA理事で社会活動部会長の西本逸郎氏
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 KDDI、ラック、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の3者は2011年1月20日、スマートフォンの安全な利用・活用と普及促進を目的とするフォーラムの設立に向けた準備会を発足すると発表した。名称は『「スマートフォンセキュリティフォーラム(仮称)」準備会』で、2月1日に発足する。

 準備会が設立作業を進めるスマートフォンセキュリティフォーラム(仮称)は、50社の参加と4月の活動開始を目指す。通信事業者や機器メーカー、アプリケーション開発会社、インテグレーター、セキュリティベンダー、ユーザー企業、クラウドサービス事業者、関連団体(例えばユーザーコミュニティや関連省庁)などが、オープンに参加できるようにすることを考えている。

 準備会は3者が発起人となり、まずメンバーを募集する。加入条件は、趣旨を理解し準備会に出席して準備を手伝える法人であること。第1回の会合は2月下旬~3月上旬に開催する予定。準備会の会費は不要である。準備会はスマートフォンセキュリティフォーラム(仮称)の活動の詳細を協議し、ホームページなどで公開する。

 同日開催した説明会で、JNSA理事 社会活動部会長の西本逸郎氏(写真)は「準備会では、会費や会長などの組織運営、準備会とフォーラムの会員募集、短期・中期の実施内容の検討、実施方法の検討、関係するグループとの協調方法などを考えつつ活動を進めたい。準備会は2月と3月で終わらせたい」とした。

 なおJNSAは、調査研究部会のなかに「スマートフォン活用セキュリティポリシーガイドライン策定WG」を設け、企業がスマートフォンを導入しやすいようなセキュリティポリシーを簡単に作れるようにするガイドラインの策定作業を進めている。これは個人持ちのスマートフォンも考慮したガイドラインとして、近くベータ版が出来る予定である。JNSAでは、このガイドラインをフォーラムに出す方向で調整中だという。