米eBayは現地時間2011年1月19日、2010年第4四半期と通年の決算を発表した。第4四半期の売上高は24億9500万ドルで、前年同期比5%増だった。ネット決済サービス「PayPal」が好調だった。

 同四半期における会計原則(GAAP)ベースの純利益は5億5900万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.42ドル)で前年同期比59%減少した。非GAAPベースの純利益は6億8380万ドル(同0.52ドル)で同17%増加した。

 VoIP事業「Skype」売却の影響を除いた場合、同四半期の売上高は前年同期比10%増、非GAAPベースの純利益は同24%増となる。

 事業別の同四半期の業績を見ると、ECサイト「eBay」などを含むMarketplaces事業の売上高は15億2400万ドルで、前年同期比4%成長した。Marketplacesの取引総額(車両を除く)は150億3900万ドルに拡大し、販売アイテムは同10%増加した。PayPalを含むPayments事業の売上高は同22%増の9億7100万ドルで、米国以外の地域が50%近くを占めた。決済処理総額は268億6600万ドルで、同26%拡大した。

通年売上高は91億5600万ドル、2011年は103億~106億ドルの見通し

 通年の全社売上高は前年比5%増の91億5600万ドルだった。純利益はGAAPベースが同25%減の18億100万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1.36ドル)、非GAAPベースが同11%増の22億9900万ドル(同1.73ドル)だった。Skype事業売却の影響を除いた場合、売上高は13%増、非GAAPベースの純利益は同20%増となる。

 同社は2011年の見通しについても明らかにした。第1四半期は売上高が24億~25億ドル、希薄化後の1株当たり利益がGAAPベースで0.34~0.36ドル、非GAAPベースで0.44~0.46ドルの範囲と予測している。通年の業績は売上高が103億~106億ドル、希薄化後1株当たり利益はGAAPベースで1.56~1.61ドル、非GAAPベースで1.90~1.95ドルの範囲と見ている。

 米メディアの報道(Businessweek)によると、アナリストの事前予想は、2010年第4四半期の売上高が24億9000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益が0.47ドルだった。また2011年の業績見通しについてアナリストは、第1四半期は売上高が24億3000万ドルで1株当たり利益が0.45ドル、通年では売上高が102億ドルで1株当たり利益が1.86ドルと予想している。

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