国内ISV(独立系ソフトベンダー)の業界団体、メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア・コンソーシアム(MIJS)は2011年1月19日、サイボウズなど加盟する4社のパッケージソフトを、中国電信集団(チャイナテレコム)ブランドでSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)展開すると発表した。まずは、中国電信の顧客で中国・四川省に拠点を構える約170万社にサービスを提供する。

 サイボウズのグループウエア「Cybozu Benko System」やウイングアーク テクノロジーズのBI(ビジネスインテリジェンス)ツール「Dr.Sum EA」、エイジアのメール配信ソフト「WEB CAS e-mail」など5製品をSaaSとして提供する。必要であれば、国内で販売しているソフトを中国語や独自の商習慣に合うようにカスタマイズし、中国仕様に仕上げる。

 サービス提供に当たっては、中国電信が四川省に保有するデータセンター「中国電信西部信息中心(チャイナテレコム西部情報センター)」を活用する。サイボウズによれば、2014年中をメドに、中国全土にサービス展開する計画という。MIJSは、今回の枠組みに参加するISVやSaaSの種類も順次増やしていくとしている。