NTTドコモは2011年1月18日、Android端末Xperia(SO-01B)向けにマルチタッチ(ピンチイン/アウト操作)機能などを追加するバージョンアップファイルを提供することを明らかにした。配信開始は2011年1月19日20時以降を予定している。なお、今回のバージョンアップでは、OSのバージョンはAndroid 2.1のままで変わらない。

 今回の機能バージョンアップによって、2本指を使ったマルチタッチによる拡大(ピンチアウト)および縮小(ピンチイン)操作が可能になる。マルチタッチ操作が可能になる標準のアプリケーションは、「ブラウザ」「マップ」「Office Suite」「Moxierメール」の4つ。Office SuiteとMoxierメールについては、アプリ自体もバージョンアップすることでマルチタッチに対応する。

 Androidマーケットなどからダウンロードするアプリについても、マルチタッチに対応していれば操作可能なものもあるとしているが、同社ではサポート対象外としている。なお、「3点以上のマルチタッチ」や、Googleマップ5.0などで使用する「マルチタッチによる回転操作」には対応しない。

 マルチタッチ機能の追加以外に、(1)電話帳アプリケーションが起動せずにフリーズする、(2)spモードメールアプリで新規メール作成時に電話帳を参照すると、黒画面のままフリーズする---というAndroid 2.1において発生する2つの不具合の修正も行われる。

 バージョンアップ方法は、「パソコン接続によるバージョンアップ」(2011年1月19日20時以降を予定)と「パケット通信によるバージョンアップ」(2011年1月20日20時以降を予定)の2種類を用意する。

 バージョンアップファイルの容量が大きい(パケット定額サービス未加入のAndroid 2.1版Xperiaユーザーがバージョンアップする場合で約8000円かかるとしている)ことから、NTTドコモでは、パソコン接続によるバージョンアップを推奨している。Android 1.6版Xperiaについては、OSバージョンアップと同様の扱いになり、技術的な理由により対応できないため、パソコン接続によるバージョンアップのみ可能となっている。