米Microsoftは米国時間2011年1月17日、最新版CRMソリューション「Microsoft Dynamics CRM 2011」のクラウドモデルによる世界提供を開始した。41言語に対応し、オンデマンドCRMサービス「Microsoft Dynamics CRM Online」を通じて40市場で利用可能。

 Dynamics CRM Onlineはこれまで米国、カナダ、プエルトリコのみで提供していたため、北米以外の企業はMicrosoftパートナーのホスティングを導入する必要があった。今後は日本、香港、インドや欧州各国などでもDynamics CRM Onlineを利用し、Dynamics CRM 2011の新機能にアクセスすることができる。

 Dynamics CRM Onlineでは30日間の無償トライアルを提供する。6月30日までに登録した企業には、最初の1年間、ユーザー1人当たりの利用料を月額34ドルに割引きする。また、競合製品からDynamics CRM Onlineに切り替えた企業に対してユーザー1人につき最大200ドルを進呈するキャンペーンを実施する。現在米Salesforce.comあるいは米Oracleの製品を使用し、Dynamics CRM Onlineのライセンスを15以上登録して2年契約を結んだ企業が対象となる。

 Dynamics CRM 2011は、「Outlook」との統合を進め、「Office」で採用しているリボンインタフェースを導入したほか、パーソナライゼーション機能などを強化した。顧客の社内システムにインストールするオンプレミス型とパートナーを介して提供するホスティング型も用意する。いずれも2月28日に世界提供を始める予定。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]