日立製作所は2011年1月17日、オープンソースの分散バッチ処理ソフト「Hadoop」の評価や検証を行う「大量データ分散処理アセスメントサービス」を発表した。大量のデータを保有する企業などに対して、Hadoopを使うことでどのようなシステムが実現できるかを提案するコンサルティングサービスや、性能評価などの検証支援サービスを提供する。サービス開始は2月21日。

 Hadoopは、米グーグルの分散処理ソフトを基にした分散バッチ処理ソフトで、米国だけでなく日本でもユーザー企業による導入が進んでいる(関連記事:リクルートや楽天、分散バッチ処理ソフトHadoopの利用を拡大)。日立としては、「ユーザー企業はまだ、Hadoopを使って何ができるか見極めている状態」(同社広報)と考え、まずはHadoopに関する評価と検証のサービスを開始した。将来的には、Hadoopを使ったシステム構築サービスなども提供する予定。

 今回発表したHadoopの評価・検証サービスには、ユーザー企業が保有する大量データの分析によってどのようなアプリケーションが実現可能になるかを提案するというサービスのほか、日立のデータセンターを使ってHadoopの性能を検証するサービス、大量データの分析をするうえでHadoopが適しているのか、それとも日立がスーパーコンピュータやメインフレーム領域で使用してきたバッチジョブ分散処理ソフト「uCosminexus Grid Processing Server」や、ストリームコンピューティング用のミドルウエアである「uCosminexus Stream Data Platform」などが適しているのかを分析するサービスなどが含まれている。

■変更履歴
当初、サービス名が「大量データ分散処理アセスメントサービスの」となっておりましたが、「大量データ分散処理アセスメントサービス」の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2011/01/18 13:15]