米Intelは米国時間2011年1月13日、2010年第4四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比8%増の115億ドル、純利益は同48%増の34億ドル(1株当たり利益は59セント)、営業利益は同74%増の43億ドルと大幅な増益だった。いずれの実績も四半期ベースで過去最高を記録した。また粗利益率は同社の予想を上回る67.5%で、前期から1.5ポイント上昇した。

 社長兼最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は、「2010年はIntelの歴史で最高の年となった。2011年はさらに良くなるだろう」と述べている。

 当期の売上高を事業別に見ると、パソコン向け事業が80億3000万ドルで前期からほぼ横ばい、データセンター向け事業が25億2200万ドルで同15%増、Atomプロセッサおよびチップセット関連が3億9100万ドルで前期から横ばいだった。平均販売価格はわずかに上昇している。

 併せて発表した2010年通期の決算では、売上高が436億ドルで前年比24%増、純利益が117億ドルで同167%増、営業利益が159億ドルで同179%増。いずれの実績も過去最高となった。

 通期の売上高を事業別に見ると、パソコン向け事業が前年比21%増、データセンター向け事業が同35%増、組み込みアプリケーションなどの「その他Intelアーキテクチャ」関連が同27%増、Atomプロセッサおよびチップセット関連が同8%増だった。

 2011年第1四半期の業績見通しについては、売上高が115億ドル(プラス/マイナス4億ドル)、粗利益率が64%(プラス/マイナス数ポイント)と見込んでいる。

[発表資料(PDF文書)]