米Googleは米国時間2011年1月12日、Webブラウザ「Chrome」とパソコンOS「Chrome OS」の最新アップデートをリリースした。今回のアップデートで解消した脆弱性のうち、1件の深刻なバグは見つけるのが極めて困難なelite(エリート)級であるとして、発見者に3133.7ドルの最高賞金を贈った。elite級の賞金が出たのは今回が初めて。

 Googleは、ChromeおよびChrome OSのベースとなるオープンソースプロジェクト「Chromium」のバグ発見者に賞金を進呈するプログラムを昨年1月に開始した。基本的な賞金額は500ドルで、重要なバグに対しては1337ドル、さらに深刻なバグあるいは見つけるのが難しいバグに対しては最高3133.7ドルを支払う。

 今回elite級と判断されたバグは、音声処理の際にポインターが操作不能になる問題に関するもの。発見者のSergey Glazunov氏は、同時に1337ドル級のバグを1件、500ドルと1000ドル級のバグも複数見つけた。

 最新アップデート「Chrome 8.0.552.237」と「Chrome OS 8.0.552.334」では、同氏による発見に加え、Chromium開発コミュニティや開発チームによる発見など合計16件のセキュリティ問題を解消している。

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