NTT西日本は2011年1月13日、「福岡県北九州市におけるICTの技術仕様の検証のための地域実証」の実証実験を、2011年1月14日から2月28日にかけて実施すると発表した。この実験は、環境負荷軽減を促進するICT基盤を確立し環境にやさしいまちづくりを支援する事業として総務省が公募した「環境負荷軽減型地域ICTシステム基盤確立事業」に選定されている。

 今回は、家庭に設置したセンサー機器や制御機器、情報機器などを繋ぐスマートネットワークと、エネルギーの見える化システムに関する実証実験を実施する。実証環境の設計・構築を通じて技術仕様の検討を行うとともに、環境負荷軽減への効果を検証する。具体的には、北九州市の九州ヒューマンメディア創造センターや八幡小学校などをはじめとするモニター宅の日々の電力使用量を計測し、そのデータがネットワークに与える影響を評価する。

 収集データのセキュリティーを確保する方式の検討などを通じて、スマートネットワークに対する技術要件を明確化する。さらに計測した電力使用量をスマートフォンなどの携帯端末に表示するなど、モニターの省エネ行動を促すアプリケーションを導入し、温室効果ガス排出の削減効果を測定する。

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