図1  開発したSHV用プロジェクターの外観
図1  開発したSHV用プロジェクターの外観
[画像のクリックで拡大表示]
図2 e-Shift方式による画素ずらし
図2 e-Shift方式による画素ずらし
[画像のクリックで拡大表示]

 日本放送協会(NHK)は2011年1月13日、NHKエンジニアリングサービスおよびJVC・ケンウッド・ホールディングスと共同で、今までよりも低コストでコンパクトなスーパーハイビジョン(SHV)用プロジェクターを開発したと発表した(図1)。

 今回、開発したプロジェクターでは、「R(赤)」「G(緑)」「B(青)」について800万画素の表示素子を各1枚使っている。新開発の「e-Shift」デバイスを用いてR、G、Bの3原色すべてに画素ずらしを行い、SHVをフル解像度画質相当で表示できる(図2)。

 従来のSHV用プロジェクターには、「デュアルグリーン方式」と、「3300万画素の表示素子をR、G、Bに各1枚用いて表示する方式」の二つがある。前者にはプロジェクター2台で構成するなど装置が大きいという問題点がある。後者は3300万画素の表示素子の製作に高精度な技術が必要であり、低コスト化の実現が難しいという課題が残されているという。

[報道資料へ]