東京エレクトロンデバイスは2011年1月13日、米Fusion-io製の半導体ストレージ「ioDrive」シリーズの国内販売代理店契約を締結したと発表した。主にWeb系企業や金融機関、研究機関などに向けて販売する。東京エレクトロンデバイスによる直販以外に、二次代理店を通しての間接販売や国内メーカーへのOEM供給も実施する予定だ。

 ioDriveは「SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の約10倍、HDD(ハードディスクドライブ)の50倍以上のI/O性能を持っている」(東京エレクトロンデバイス CNプロダクト事業部ビジネス・デベロップメント部の鈴木雅貴グループリーダー)ことが特徴だ。ioDriveは、SSDと同じくNAND型のフラッシュメモリーを搭載しているが「接続方式が違うことから、パフォーマンスに差がついている」(同)。

 SSDはSAS(Serial Attached SCSI)コントローラー、RAIDコントローラーなど複数のコントローラーを経由してサーバーに接続する。これに対しioDriveは、PCI Express(PCIe)で接続し、コントローラーが一つであるため、「レイテンシーが少ない」(鈴木氏)。

 ioDriveシリーズは使用するPCIeのレーンの数によって「ioDrive」、「ioDrive Duo」、「ioDrive Octal」の3タイプがある。保存容量は160G(ギガ)バイト~5.12T(テラ)バイトだ。価格はオープンプライスだが、「参考価格は下位モデルであるioDriveの容量が160Gバイトのタイプで100万円程度」(鈴木氏)である。