写真●ネットジャパンのLinuxサーバー用ディスクイメージバックアップソフト「ActiveImage Protector 2.8 Linux Edition」
写真●ネットジャパンのLinuxサーバー用ディスクイメージバックアップソフト「ActiveImage Protector 2.8 Linux Edition」
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 ネットジャパンは2011年1月12日、Linuxサーバー用のディスクイメージバックアップツール「ActiveImage Protector 2.8 Linux Edition」(写真)を発売すると発表した。1月20日に出荷を始める。価格は、1~4ライセンスの場合で14万5000円/ライセンス(3月31日まではキャンペーン価格として10万8000円/ライセンス、いずれも税別)。価格には1年間のサポートサービス費用が含まれる。

 同製品の特徴は、「セクターベース」でハードディスクやボリュームのイメージを作るバックアップ方法を採用していること。Linuxサーバーでは、伝統的にファイルベースやディスクダンプによるバックアップ方法が多く使われてきたが、ファイルベースではファイルのコピー以外にOS設定の復元などが必要になるケースがある、ディスクダンプではディスク容量が多くなり処理に時間がかかる、といった課題がある。

 ネットジャパンによれば、セクターベースのイメージバックアップ方法を採用したことにより、(1)OSの設定などを別途保存および復元する必要がない、(2)未使用のセクターを除外してバックアップできるため必要なハードディスク容量を小さくできる、(3)バックアップやリストアにかかる時間を短縮できる---といったメリットがあるとしている。

 Linuxネイティブのスナップショットドライバを採用しているため、サーバーを稼働したままバックアップできる。操作はGUIではなくコマンドラインだが、ウィザード形式を採用しており、質問に答えるだけで簡単にバックアップやリストアが可能。また、コマンドラインでパラメータを渡して実行できるため、他の管理系ツールなどとの柔軟な連携も可能になっている。

 LinuxのソフトウエアRAIDに対応し、RAID構成のサーバーのバックアップやリストアが可能。復元時に使えるブートディスクの作成機能では、バックアップ対象マシンが使っているLinuxカーネルを参照して作成するため、復元時にデバイスが見えなくなるなどのトラブル発生の可能性を極力減らせるとしている。

 対応OSは、Red Hat Enterprise Linux 4/5、CentOS 4/5、Fedora Core 2からFedora Core 6までの各バージョン、Fedora 7からFedora 13までの各バージョン、Ubuntu Linux 5.04/5.10/6.10/7.04/8.10/10.04など(いずれも64ビット版に対応)。必要なメモリー容量は、バックアップ環境が512Mバイト以上(1Gバイト以上を推奨)、リストア環境が1Gバイト以上。セットアップ時には20Mバイト以上のハードディスク空き容量が必要となる。

 サポートするファイルシステムは、Linux Ext2/Ext3/Ext4、Linux Swap、Linux LVM、Linux RAIDなどとなっている。