クーポン共同購入サイトを運営する米Grouponは米国時間2011年1月11日、インド、イスラエル、南アフリカの3カ国でそれぞれ同業の企業を買収したと発表した。今後数カ月以内にこれら3サイトのブランド名をGrouponに移行し、サイトデザインも変更する。

 買収したのはインドのSoSasta、イスラエルのGrouper、南アフリカのTwangoo。このうちSoSastaはサービス開始から3カ月でインドの11都市でサービスを展開するなど急成長しているという。

 Grouponは、2010年8月にQ:pod(クーポッド)を買収して日本市場に進出した後、同年11月にはアジアの4地域で3社を買収し、香港、シンガポール、フィリピン、台湾にも進出した。2010年の初めに米国一カ国だけだった同社のサービス提供地域は、今回の買収で40カ国、地域に増えた。会員数も2010年初めの200万人から5000万人に増えている。

 また同社は1月10日、米Andreessen Horowitzや米Kleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)などのベンチャー・キャピタルから総額9億5000万ドルの資金を調達したと発表している。集めた資金をさらなる世界進出やテクノロジーに投じるとしている。

 なお同社をめぐっては昨年12月に米Googleが50億~60億ドルの提示額で買収交渉をしていたと報じられた(関連記事:GoogleによるGroupon買収、交渉打ち切り---米英メディアが報道)。

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[発表資料2]
[発表資料3]