Verizon社の幹部が同社のLTEサービスに対応する端末を発表した。左から順番に,Senior Vice President兼CTOのAnthony Melone氏,Vice President兼Chief Marketing OfficerのMarni Walden氏,CEOのDan Mead氏
Verizon社の幹部が同社のLTEサービスに対応する端末を発表した。左から順番に,Senior Vice President兼CTOのAnthony Melone氏,Vice President兼Chief Marketing OfficerのMarni Walden氏,CEOのDan Mead氏
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公開されたLTE対応端末。後列の左から「Compaq CQ10-688nr」「4G LTE-enabled Samsung Galaxy Tab」「Motorola XOOM」「HP Pavilion dm1-3010nr」。真ん中の列の左から「Motorola DROID Bionic 4G」「LG Revolution」「HTC ThunderBolt」「Samsung 4G LTE Smartphone」。前列の左から「Samsung 4G LTE Mobile Hotspot」「Novatel MiFi 4510L」
公開されたLTE対応端末。後列の左から「Compaq CQ10-688nr」「4G LTE-enabled Samsung Galaxy Tab」「Motorola XOOM」「HP Pavilion dm1-3010nr」。真ん中の列の左から「Motorola DROID Bionic 4G」「LG Revolution」「HTC ThunderBolt」「Samsung 4G LTE Smartphone」。前列の左から「Samsung 4G LTE Mobile Hotspot」「Novatel MiFi 4510L」
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 米Verizon Wireless社は「2011 International CES」に合わせて開催した発表会で,運営中のLTEサービスに対応した10種類の端末を発表した(発表資料)。これらの端末は,2011年中頃までに発売するという。

 Verizon社は,2010年12月5日にLTEを利用した高速通信サービスの提供を米国で開始した。ただし,当初利用できたのはパソコンに接続するUSBモデムだけだった。同社は今回の発表で,本格的に消費者の間にLTEサービスを普及させると宣言している。「我々は3年前に700MHz帯の周波数を購入した(Tech-On!の関連記事)。現在までの3年間の中でも,今回は大きな一歩である」(同社 President兼Chief Executive OfficerのDan Mead氏)。

 発表された端末は,台湾High Tech Computer Corp.(HTC社)や韓国LG Electronics, Inc.,米Motorola Mobility, Inc.,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.の4種類の携帯電話機を含む。これに加えて,Motorola社やSamsung社が提供する2種類のタブレット端末も公開した。米Hewlett-Packard Co.が2種類のノート・パソコン,米Novatel Wireless, Inc.とSamsung社が2種類のモバイル・ホットスポット製品を提供する。

 ソフトウエア・アプリケーションとしては,ルクセンブルグSkype Technologies S.A.のVoIPや動画会議のサービスに対応した。さらに,大手ゲーム・ソフト企業である米Electronics Arts Inc.は,LTEを利用して複数のユーザーが遊べる音楽ゲームを出荷する予定だと発表した。

 Verizon社によると,LTEサービスの下り通信速度は5M~12Mビット/秒だという。2011年末までに,全米の140の地域をカバーする。ただし,同社はLTEサービスの価格設定をまだ公開していない。