米Microsoftは米国時間2011年1月10日、次期版ERPパッケージ「Microsoft Dynamics AX 6」(開発コード名)について発表した。ソフトウエア開発にかかる手間を簡素化するほか、他製品との統合を強化する。コミュニティ技術プレビュー版(CTP:Community Technical Preview)を2月に公開し、第3四半期に正式版をリリースする予定。

 Dynamics AX 6は、現行版ERPパッケージ「Dynamics AX 2009」の強みを基盤として、豊富な機能を備え、独自のアーキテクチャーを採用する。モデル駆動型の階層化アーキテクチャーにより、独立系ソフトウエアベンダー(ISV)はコード記述に時間をかけることなくソフトウエアを開発して実装し、手軽にアップグレードを実施することができるとしている。

 またDynamics AX 6では、「Microsoft SQL Server 2008 R2」「Microsoft Visual Studio 2010」「Microsoft Office 2010」「Microsoft SharePoint 2010」など、他のMicrosoft製品との相互操作性を強化する。さらに、さまざまな業界や地域に特化した機能を用意し、5業界と38カ国に対応する。

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