図1 富士通テンが開発したカーナビ
図1 富士通テンが開発したカーナビ
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図2 NVIDIA社の「Tegra 2」を搭載した
図2 NVIDIA社の「Tegra 2」を搭載した
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 富士通テンは「2011 International CES」において,Google Inc.の組み込み向けソフトウエア・プラットフォーム「Android」を搭載した据置型カーナビを出展した(図1)。CPUには,主にスマートフォンやタブレット端末などに向けた米NVIDIA Corp.の組み込み向けSoC「Tegra 2」を採用した(図2)。開発品は「試作機」(同社)の段階で,搭載車両や発売日は未定という。

 経路案内アプリケーションにはゼンリンの「いつもナビ」を使う。Google社の動画共有サイト「YouTube」を閲覧できる機能もある。Android 2.2を採用した。Tegra 2は,英ARM Ltd.の Cortex-A9コアを2つ搭載する,いわゆるデュアルコアのSoCである。動作周波数は1GHzである。「ULP NVIDIA GeForce GPU」を内蔵し,「フルHDの動画再生などをスムーズに実行できる」(NVIDIA社)という。無線通信機能を搭載する予定だが,今回の開発品では有線のEthernetを利用して通信サービスを実現していた。