Qikのホームページ
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 ルクセンブルクのSkype Technologiesは現地時間2011年1月6日、動画のリアルタイム共有サービスを手がける米国の新興企業Qikを買収することで同社と合意したと発表した。

 Qikは米カリフォルニア州レッドウッドシティーに本社を置く企業で、ロシアにもオフィスを構えている。設立は2006年。米AppleのiOSや米GoogleのAndroid、カナダResearch In Motion(RIM)のBlackBerryなどに向けたアプリケーションを開発しており、これらアプリケーションを使って撮影した動画をリアルタイムでアップロードし、スマートフォンやWebで共有できるサービスを手がけている。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のFacebookや、ミニブログのTwitter、動画共有サービスのYouTubeとの連携機能も備えている。

 今回の買収でSkypeは、動画の撮影、共有、保存といった機能を製品系列に加え、サービスを拡充する。Qikが持つストリーミング技術も活用する。Qikのアプリケーションは、携帯電話サービス大手の米Sprint Nextelや米T-Mobile USAなどが販売する端末にプリインストールされており、これら企業との提携関係もSkypeの事業展開に役立つとしている。

 Qikによると、同社サービスのユーザー数は2010年初めに60万人だったが、同年末には500万人に達したという。買収金額についてSkypeは明らかにしていないが、米メディア(Wall Street Journal)は1億ドル程度と報じている。買収手続きは2011年1月中に完了する見込み。

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