ITパスポート試験へのCBT導入に関する説明会の情報
ITパスポート試験へのCBT導入に関する説明会の情報
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 情報処理推進機構(IPA)は2011年1月6日、CBT(Computer Based Testing)方式で実施する「ITパスポート試験」の説明会を、全国10カ所で開催することを発表した。CBTとは、パソコンを用いた試験方法。CBTでの実際の試験は2011年11月から。無料のリハーサル試験は2011年1月17日から全国で実施する。

 ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の1つ。情報処理の基礎知識を問う国家試験で、2009年4月から実施されている。2008年度までの「初級システムアドミニストレータ試験」に相当する。現在までに4回実施され、試験の応募者は延べ25万人以上。

 現行のITパスポート試験は、他の情報処理技術者試験と同様に、筆記試験である。2011年11月からは、CBTに切り替わる。CBTの導入は、国家試験としてはITパスポート試験が初めて。CBTでは、パソコンの画面に問題が表示され、パソコンで回答する。

 試験用のパソコンは、全国各地の試験会場に設置されている。このため受験するには、従来同様、試験会場に行く必要があるものの、CBTに切り替わることで利便性が高まるという。

 例えば、試験会場や試験日を、従来よりは自由に選べるようになる。採点や合否発表も迅速になる。CBTでは、試験終了後すぐに採点され、点数や合否がパソコンの画面に表示される。

 IPAは2010年12月20日、本試験へのCBT導入に先駆け、一般ユーザーを対象にした無料の「リハーサル試験」を開催することを発表している。リハーサル試験の目的は、受験予定者にCBTを体験してもらうことと、CBTの運用業務を確認すること。リハーサル試験は1月17日から3月27日。申し込みは3月26日まで。IPAのWebサイトから申し込める。

 さらに今回、ITパスポート試験へのCBT導入に関する説明会を、全国10カ所で実施することを発表した(図)。例えば東京では1月27日、大阪では1月31日に実施する。説明会では、CBTによるITパスポート試験の概要や受験方法などを解説する。説明会に参加したい場合には、IPAのWebサイトから申し込む。先着順で受け付け、満席になり次第締め切る。参加費は無料。