「International CES」開幕前夜の恒例となっているミニイベント「Digital Experience!」が、今年も米国時間の2011年1月5日に開催された。世界中から記者が集まるInternational CESでは、外部団体が主催するイベントがラスベガス市内で多数開催されている。Digital Experience!もその一つ。主催者の米ペップコムによると、今回は175以上の企業が新製品や技術を中心に出展したという。

 今年の目玉はAndroid。多くの端末メーカーが、最新の機種を展示した。例えば米モトローラは、Android OSの最新版「Android 3.0」(開発コード名はHoneycomb)を搭載するタブレット端末「Xoom」(ズーム)を出展した(写真1)。米NVIDIAのデュアルコアプロセッサーを搭載。Honeycombについては、2011 Internatinal CESの開催にあわせて米グーグルが同社のブログ記事で、「タブレット端末など、大型画面を持つ端末向けに一から作ったもの」と、YouTubeの動画と共に紹介している。

 NECは、2画面を備えるAndroid端末「LT-W」を出展した(写真2)。主に業務用途を想定しており、特定の企業とアプリケーション・ソフトウエアやコンテンツを共同作成するモデルを考えているという。

 韓国サムスン電子や台湾HTCは、米AT&Tが発表したLTE(Long Term Evolution)対応の端末を出展した。サムスン電子の「Infuse 4G」は、現行機種よりもやや画面寸法が大きい4.5インチ型の有機ELパネルを搭載する(写真3)。HTCのAT&T向け「Inspire 4G」も展示されていたが、バッテリ切れということで動態展示はなかった。代わりに、米スプリント・ネクステル向けの「HTC EVO Shift 4G」を動態展示した(写真4)。同端末は「WiMAX」と第3世代携帯電話「CDMA2000」の両方に対応する。

写真1●タブレット向けのAndroid OS 3.0を搭載するモトローラの「Xoom」
写真1●タブレット向けのAndroid OS 3.0を搭載するモトローラの「Xoom」
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写真2●2画面を備えたNECの端末「LT-W」
写真2●2画面を備えたNECの端末「LT-W」
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写真3●既存機種よりも一回り大きいサムスン電子の「Infuse 4G」
写真3●既存機種よりも一回り大きいサムスン電子の「Infuse 4G」
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写真4●WiMAXとCDMA2000の両方に対応する「HTC EVO Shift 4G」
写真4●WiMAXとCDMA2000の両方に対応する「HTC EVO Shift 4G」
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