米Amazon.comは現地時間2011年1月4日、米GoogleのモバイルOS「Android」搭載端末向けアプリケーションのオンラインストア「Amazon Appstore for Android」を近々開始すると発表した。同日から開発者向けポータル「Amazon Appstore Developer Portal」を開設し、アプリの申請を受け付けている。

 Amazonは「多くのアプリが提供されるようになったが、その中から高品質のものを探し出すのは難しい。開発者も自分のアプリを発見してもらうことに苦労している」と説明。Amazonのアプリストアでは、好みの商品を見つけやすくする技術やノウハウを使ってその問題を解決するという。

 開発者向けのポータルでは、アプリの提出から承認までの状況をリアルタイムで確認したり、販売レポートなどを作成したりできる仕組みを導入する。アカウントの詳細や販売関連の情報を管理したり、販売実績や売り上げ見込みを確認したりできるワンストップのセルフサービスになるという。ただしこのサービスを利用するにはAmazonの開発者プログラムに参加する必要がある。プログラムへの参加費用は年間99ドルだが、最初の1年は無料。

 販売価格については開発者が申請できるが、最終決定権はAmazonが持つ。つまりAmazonの裁量によって価格は変動する。また開発者が受け取るロイヤルティーは、実際の販売価格の70%か、開発者が決めた価格の20%のいずれか多い方になる。例えば開発者が10ドルと申請して、Amazonがそれを認めればロイヤルティーは7ドルになる。しかしAmazonが販売価格を2ドルと決めた場合のロイヤルティーは、販売価格の70%である1.4ドルではなく、申請価格の20%である2ドルになる。Amazonがアプリを無料にした場合でも開発者には2ドルが入る。開発者が無料アプリとして提供した場合にはロイヤルティーは発生しない。

[発表資料へ]