写真●AT&Tが開催した「2011 AT&T Developer Summit」
写真●AT&Tが開催した「2011 AT&T Developer Summit」
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 米AT&Tは2011年1月5日(米国時間)、「2011 International CES」の開催に合わせてソフトウエア開発者向けイベント「2011 AT&T Developer Summit」を催した。同イベントの開催は4回目。CESとの併催が恒例となっている。

 今回の基調講演で、AT&Tモビリティ&コンシューママーケット部門のラルフ・デ・ラ・ベガCEOは「2011年中に4G対応機種を20機種投入する」と語り、米国では4Gと呼ばれるLTE(Long Term Evolution)への積極姿勢を示した。大量の端末投入と同時にアプリケーションの充実も図り、4Gを強力に推し進める。

 同講演では米モトローラ・モビリティの「ATRIX 4G」、台湾HTCの「Inspire 4G」、韓国サムスン電子の「Infuse 4G」の3端末を紹介した。いずれもHTML5とAndroidOS2.2に対応する。

 さらに同講演中に端末メーカー3社のトップがゲストとして登壇した。モトローラ・モビリティのサンジェイ・ジャ氏は、ATRIX 4Gが米NVIDIAのデュアルコア・プロセッサー「Tegra 2」を備えることや、最大48Gバイトの外部ストレージを利用できること、指紋認証機能を搭載することなどを挙げつつ「世界最強のスマートフォンだ」と強調した。

 さらにジャ氏は、ATRIX 4G向けアクセサリーとして「Laptop Dock」「HD Multimedia Dock」を紹介した。Laptop DockはATRIX 4Gをあたかもノート・パソコンのように使うための端末。大型のディスプレイとキーボードを備えており、ATRIX 4Gを背面に装着して利用する。HD Multimedia Dockは、HDMI出力端子を搭載した装置で、テレビなどの外部機器に映像を映し出すことができる。

 HTCのピーター・チョウ氏はInspire 4Gについて、既存のスマートフォンと同様にユーザーインタフェースのカスタマイズ機能「HTC Sense」を備えると紹介した。Senseは「新しいユーザー体験である」とし、取得したコンテンツと連動させられるユーザーインタフェースや、紛失したときにパソコンから検索できるなどのビデオを紹介。この他に、大画面であることや手になじむデザインなどの特徴も強調した。

 サムスンのJ.K.シン氏はInfuse 4Gの特徴を、屋外での視認性に優れた4.5インチの有機ELディスプレイ、9mmという薄さ、1.2GHz動作のHammingbirdプロセサを備えることなどであるとアピールした。2010年に発売したGALAXY SやGALAXY Tabなどの米国での販売実績も語った。