写真●1月4日に報道機関向けに行われた発表会
写真●1月4日に報道機関向けに行われた発表会
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 米CEA(Consumer Electronics Association)は米国時間2011年1月4日、コンシューマ向けデジタル機器の市場トレンドを解説した(写真)。CEAは、1月6日に始まるデジタル技術の総合イベント「2011 International CES」(CES2011)の主催者。4日に開催した報道機関向けイベントで、CESの一般公開に先駆けて今回の見どころを紹介した。

 CEAによると、CES2011のトレンドは「小型端末」「インテリジェンス」「センサー」「アプリ」の4点。

 小型端末については「ポータブル対ポケッタブル」と題して、これまでテレビと携帯電話の中間にあって空白地帯だった5~15インチの画面を持つ市場が注目だとした。この市場に先鞭をつけたのが米アップルの「iPad」であり、今回のCES2011では、iPad対抗となる新端末が100機種を超える規模で登場する見込みだという。

 インテリジェンスについては、GPSや各種無線通信、高性能のコンピューティング能力などが可能にする。例として、スマートフォンと連携した表示装置やセンサー、ゲーム、さらには自動車関連の運転支援機器やエンターテインメント機器などを挙げた。

 センサーについては、「サードパーティによる、新しいユーザー体験を実現するアプリが登場するようになった」と評価。今後は、複数のセンサーの組み合わせや使い分けがカギになるとした。

 最後のアプリについては、サードパーティによる開発が大きな流れになっており、メーカーは開発者やアプリの取り込みに対して様々な取り組みを続けている。アプリの注目点としては、モバイル・コマースやアプリの広がりに伴うハードウエアの進化などを挙げた。