ワークスアプリケーションズは2010年12月24日、同社のERP(統合基幹業務システム)パッケージ「COMPANY Financial Management」について、「2011年度IFRSコンバージェンス対応版」の提供を始めた。日本の会計基準(日本基準)とIFRS(国際会計基準)との差異をなくすコンバージェンスの一環として適用が始まる「包括利益の表示」や「過年度遡及修正」に対応した機能を提供する。

 資産の変動を利益に含める包括利益の表示については、当期純利益の構成項目とともにその他の包括利益を表示する「1計算書方式」と、個別に表示する「2計算書方式」の両方を実現できる。過年度遡及修正には連結財務諸表の「版管理機能」で対応する。過年度遡及修正は、適用する会計制度に変更があった場合や財務諸表に誤りがあった場合に、過去にさかのぼって連結財務諸表を修正を求める制度だ。

 2011年度IFRSコンバージェンス対応版ではこのほか、日本基準とIFRSといった複数の会計基準ごとに財務データを管理できる「複数会計基準対応機能」や、2010年度に税制改正があったグループ法人税を管理する機能を追加した。2011年度IFRSコンバージェンス対応版へのバージョンアップは、既存顧客に対しては無償で実施する。