伊藤忠商事やファミリーマートが出資するファミマクレジットが運営するクレジットカードの不正利用が、米国の実店舗で発生したことが分かった。現時点では、キャッシングやECサイトでの不正利用は確認されていないという。同社は2010年12月24日にWebサイトで、同社が運営するクレジットカードで不正利用が発生したことを公表済みである。

 ファミマクレジットが運営するクレジットカードは、「ファミマTカード」と「TSUTAYA Wカード」。会員数は約190万人である。12月22日になって米国で一部会員のクレジットカードが不正利用された可能性があることを確認。調査を開始した。一部の会員がクレジットカード機能を利用できなくなっている。Tポイントのサービスは利用可能である。

 会員約1000人のクレジットカード番号が不正に利用された可能性があるとして、クレジットカード機能の利用を停止した。現在ファミマクレジットは不正利用された可能性がある会員に連絡を取り、実際に利用したかどうかを確認中である。

 不正利用されたカード番号に近い番号を使っている会員についても、今後不正に利用される恐れがあるとして、クレジットカード機能の利用を停止したという。

 これらを除く会員のカードについても、海外ではクレジットカード機能の提供を停止にした。「amazon.co.jp」をはじめとする海外で運営されているECサイトでも利用できなくなっている。

 ファミマクレジットは「今回の不正利用に伴う被害は、カード会員の負担にならないように対応する。利用を停止しているカードについては、再発行や利用再開を急いでいる。原因は調査中」(広報担当)と話す。

■変更履歴
当初、第一段落で「11月24日にWebサイトで」としていましたが、正しくは「12月24日にWebサイトで」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/12/27 19:50]