加フートスイート・メディアのデーブ・オルソン氏。Ustream経由で記者説明を実施した
加フートスイート・メディアのデーブ・オルソン氏。Ustream経由で記者説明を実施した
[画像のクリックで拡大表示]

 デジタルガレージと加フートスイート・メディアは2010年12月22日、ソーシャルメディアの管理ツール「HootSuite」の日本国内でのプロモーションと販売について提携したと発表した。デジタルガレージは、HootSuiteの有償製品の国内における総代理店となる。

 HootSuiteは、TwitterやFacebook、Foursquareなどさまざまなソーシャルメディアを一括して管理できるツール。Webブラウザーで利用できるWebアプリケーションのほか、iPhoneやAndroid搭載スマートフォン向けのアプリケーションなども用意する。既にWebブラウザー版やiPhone版は日本語化されていたが、今回、BlackberryとAndroid向けアプリの日本語版の提供を新たに開始。併せて、日本の携帯電話向けに、Twitterとmixiの管理ができるアプリケーションのベータ版を公開した。「このように特殊な対応をした国は、日本だけだ。日本はHootsuiteのユーザー数が2番目に多く、とても重要な市場だ」(Hootsuiteのマーケティングを担当する、フートスイート・メディアのデーブ・オルソン氏)。

 デジタルガレージが担当するのは、主に企業向けの有償製品「PRO版」と「Enterprise版」。管理するアカウント数を無制限に追加する、統計データを分析するといった無償版にはない機能を備える。「Twitterの普及活動を経て得たノウハウを基に、日本市場を大きくしていく。ソーシャルメディアを使った企業活動を活発にすべく支援する」(グループCEO室 広報担当マネージャー 枝洋樹氏)。

 ビジネスの現場でも、ソーシャルメディアへのニーズは高まっているという。オルソン氏は「自社のブランドに対するさまざまな評判を収集したり、個別の商品など調べたいテーマに応じて分析したりできる」と利点を説明する。APIも公開しており、他の業務ソフトと連携するシステムを開発するといったことも可能だという。

 日本向けの体制としては、フートスイート・メディアのバンクーバー本社に4人の日本人スタッフが常駐。うち2人が開発を、2人がサポートを担当する。