写真●Kaspersky Labの統合セキュリティソフト「Kaspersky PURE」
写真●Kaspersky Labの統合セキュリティソフト「Kaspersky PURE」
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 ロシアのセキュリティベンダー大手Kaspersky Labの日本法人であるKaspersky Labs Japan(以下、カスペルスキー)は2010年12月21日、個人ユーザーおよびSOHO向けに、統合セキュリティソフト「Kaspersky PURE」のパブリックベータ版(写真)を配布開始したことを発表した。

 カスペルスキーのサポート用フォーラム「Kaspersky Lab Forum」内の「日本語ベータテストフォーラム」から無償でダウンロードできる。

 Kaspersky PUREは、同社が販売する個人ユーザー/SOHO向けセキュリティソフト「Kaspersky Internet Security」が備えるウイルス対策やパーソナルファイアウォールといった機能に、「データ暗号化機能」「パスワードマネージャー機能」「データバックアップと復元機能」などを追加したソフトウエア。「コンピュータ」「データ」「ユーザーの安全」をすべて保護できる統合セキュリティソフトであるとしている。

 新機能のデータ暗号化機能は、重要なデータを「データコンテナー」と呼ぶ保護領域に暗号化して保存する機能。データコンテナーにはドライブ名を割り当ててシステムにマウントできるようになっており、通常のハードディスクなどと同様にファイルを読み書きできる。

 パスワードマネージャー機能を使うと、アプリケーションやWebサイトのログインなどに使う複数のIDとパスワードを一元管理できる。パスワードマネージャーのロックを解除することで、管理しているIDとパスワードを必要に応じて自動入力できるようになる。破られにくいパスワードを自動生成する機能なども備える。

 データバックアップと復元機能は、マウス操作で簡単にユーザーデータをバックアップしたり復元したりできる機能を提供する。データの復元については、Kaspersky PUREをインストールしていないパソコンでも可能としており、ローカルのハードディスクだけでなくUSB接続のストレージやNAS(Network Attached Storage)などにもバックアップデータを保存できるという。

 パブリックベータ版の配布期間は2010年12月21日から2011年2月28日まで。正式版のリリースは、2011年3月を予定している。