写真1●アラクサラネットワークスのボックス型レイヤー3スイッチ「AX3650S-24T6XW」
写真1●アラクサラネットワークスのボックス型レイヤー3スイッチ「AX3650S-24T6XW」
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写真2●「AX3650S-48T4XW」
写真2●「AX3650S-48T4XW」
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写真3●「AX3650S-20S6XW」
写真3●「AX3650S-20S6XW」
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 アラクサラネットワークスは2010年12月21日、ネットワークの仮想化に対応した1Uサイズのボックス型ハイエンド向けレイヤー3スイッチ「AX3650S」を発売した。出荷開始は2011年3月を予定している。

 発売したのは、1Gポートを24ポート、10Gポートを6ポート備えた「AX3650S-24T6XW」(写真1)、同48ポート、4ポート備えた「AX3650S-48T4XW」(写真2)、同20ポート、6ポート備えた「AX3650S-20S6XW」(写真3)の3モデル。

 AX3650Sは、同社のボックス型レイヤー3スイッチ「AX3600S」シリーズの最上位となる。「ネットワーク・パーティション」によるネットワークの仮想化に対応している点が特徴である。

 ネットワーク・パーティションは、VRF(Virtual Routing and Forwarding)機能とVLAN(Virtual LAN)機能を連携させることで、ネットワークの仮想化を実現する仕組みのこと。VRFは、LANスイッチに複数のルーティングテーブルを持たせることにより、仮想的な複数のLANスイッチとして扱えるようにする機能。VLANは、物理的なLANを論理的に分割して利用するための機能である。

 同社は加えて、仮想化ネットワークの論理構成と物理的ネットワークとの間の対応付けや、仮想化ネットワークに接続している端末やサーバーなどの利用状況を分かりやすく表示できる視覚化ツールを開発しているという。仮想化したネットワークの運用管理を支援するのが狙いだ。AX3650Sの市場投入に合わせて提供予定であるとしている。

 また、AX3650S自体も将来のソフトウエアバージョンアップによって、複数台のスイッチを論理的に1台のLANスイッチとして扱えるようにする「スタック機能」に対応する予定であるとする。

 価格は、AX3650S-24T6XWが190万円から、AX3650S-48T4XWが291万円から、AX3650S-20S6XWが296万円から(いずれも税抜価格)。AX3650Sを含むAX3600Sシリーズ全体で、3年間で2万台の出荷を見込んでいる。