米Microsoftは米国時間2010年12月21日、Windows Phone 7搭載スマートフォンが販売開始後6週間で150万台以上出荷されたと発表した。消費者が購入した台数ではなく、ベンダーがキャリアまたは販売店に出荷した数字である。

 Windows Phone 7搭載端末は、一部アジア太平洋地域と欧州で10月21日に、米国とカナダで11月8日に発売された。米Dell、台湾HTC、韓国のLG ElectronicsとSamsung Electronicsが製造を手掛けており、米AT&T、ドイツDeutsche Telekomおよび同社米国法人T-Mobile USA、フランスFrance Telecom傘下のOrange、英Vodafone、メキシコAmerica Movil、シンガポールSingTelなどが採用している。

 Microsoftモバイルコミュニケーション部門のビジネスおよびマーケティング担当コーポレート・バイス・プレジデントであるAchim Berg氏は、この出荷台数が想定内の数字であるとし、「当社は新しいプラットフォームとして現実的な予測をたてている」と述べた。

 また同氏によると、1万8000人以上の開発者が対応アプリケーションの開発に取り組んでおり、現在4000種類以上のアプリケーションがリリースされている。

 競合の米Apple製スマートフォン「iPhone 4」は、発売後3日間で170万台を販売し(関連記事:「iPhone 4」発売後3日間で170万台を突破、歴代モデルの記録塗り替える)、モバイルアプリケーション配信/販売サービス「App Store」の登録アプリケーションは現在30万種類を超える。

 Berg氏は「スマートフォン市場の競争が厳しいことは分かっている。しかし、これは短距離走ではない。当社は確実に勢いを増しており、長距離を走り出している」と語った。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると、消費者が購入したWindows Phone 7搭載端末は約50万台で、残りの約100万台は各国の販売店が在庫として抱えている。販売店がリリース後にすぐ大量発注していることを考えると、一部キャリアがWindows Phone 7に大きな期待を寄せていることは確かなようだ。

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