大阪証券取引所と東京工業品取引所(東工取)は2010年12月21日、2011年度中にバックアップセンターの共同利用を始めると発表した。大証のバックアップセンターの一部を、東工取がバックアップセンターとして利用する。同センターは、大証が2011年2月に稼働する次期デリバティブ売買システム向けに、首都圏に構築するものだ。

 大証の次期デリバティブ売買システムと東工取の売買システムは、いずれもスウェーデンのOMXテクノロジーのパッケージソフトを採用しており、システム構築はNTTデータが担当している。バックアップセンターを共同利用することで、問題が起こった際などにNTTデータの同じ担当者が対応に当たることができるため、コストを抑えられる。

 東工取はこれまで、メインのセンターでシステムを2重化していたものの、遠隔地にバックアップシステムを持っていなかった。大証のセンターを利用し、災害対策を強化する。東工取の売買システムは2009年5月に稼働した。