米Amazon Web Services(AWS)は米国時間2010年12月16日、仮想サーバーホスティングサービス「Amazon EC2」で米Oracle製アプリケーションの提供を開始したと発表した。OracleのLinuxと「PeopleSoft CRM」「E-Business Suite」「JD Edwards Enterprise One」などをインストールした仮想マシンイメージを用意している。Oracleアプリケーション用ライセンスを追加購入する必要がなく、ユーザーの既存ライセンスで利用できる。

 AWSは、仮想マシン(VM)とLinux、64ビット版アプリケーションをインストールした仮想マシンイメージ「Amazon Machine Image(AMI)」の形態でOracleのアプリケーションを提供する。これらAMIをそのまま利用すれば、Amazon EC2上で簡単にOracleのアプリケーション環境を構築できる。ユーザーが必要に応じてAMIの構成を変更することも可能だ。

 サーバー仮想化ソフトのOracle VMはハードウエアパーティショニングした状態でAmazon EC2に導入されているため、Oracleの標準パーティション化プロセッサー用ライセンスが適用される。対象アプリケーションのサポートはOracleが行う。

 AWSがAMIを用意したアプリケーションは以下の通り。

・Oracle PeopleSoft CRM 9.1 PeopleTools
・Oracle PeopleSoft CRM 9.1 Database
・Oracle PeopleSoft ELM 9.1 PeopleTools
・Oracle PeopleSoft ELM 9.1 Database
・Oracle PeopleSoft FSCM 9.1 PeopleTools
・Oracle PeopleSoft FSCM 9.1 Database
・Oracle PeopleSoft PS 9.1 PeopleTools
・Oracle PeopleSoft PS 9.1 Database
・Oracle E-Business Suite 12.1.3 App Tier
・Oracle-E-Business-Suite-12.1.3-DB
・JD Edwards Enterprise One - ORCLVMDB
・JD Edwards Enterprise One - ORCLVMHTML
・JD Edwards Enterprise One - ORCLVMENT

[AWS公式ブログへの投稿記事]