シャープが2010年12月10日に発売した電子書籍専用タブレット端末「GALAPAGOS」(ガラパゴス)。GALAPAGOSがどんな端末かといった基本的な話については、先日、日経トレンディネット発のレビュー記事としてお届けしたので、今回のレビューでは特に「実際の使い勝手」を中心に紹介していく。
マニュアル自体も電子書籍として端末本体で読む
まずは箱の開封からだ。本体正面サイズ(幅177×高さ286mm)よりひと回り大きめの箱を開けると、中から出てくるのは、GALAPAGOS本体とUSB充電方式のACアダプタ、USBケーブル、8GバイトのmicroSDHCカード、そして簡素な紙のマニュアルである(写真1)。
ぶ厚い紙のマニュアル類は付属しておらず、詳しい機能の説明は本体に入っている電子マニュアルを参照することになる。ただし、そこは幅広いユーザー層を狙う電子書籍端末。少なくとも携帯電話を普通に操作できる人ならば、マニュアルを読まなくても基本的な操作は直感的にほぼこなせるだろう。筆者も実際ほとんど読んでいない。
開封後は基本的なセットアップを行う。セットアップは5分もあれば十分終えられる。手始めに、本体裏側左下にあるフタを開け、付属するmicroSDHCカードをスロットにセットする(写真2)。
セット後、電源を投入するとホーム画面が表示される。手元の時計で計ったところ、起動するまでの時間はおよそ40秒だった。例えばGALAXY Tabなどは25秒程度で起動するので、それらと比べると遅い印象は否めない。ただし、実際はサスペンド状態から復帰させて使うことが多いだろうから、実用上、ストレスを感じることはあまりないだろう。
無線LAN経由でインターネットにつなぐ
起動したら、画面の指示に従って端末を登録する。端末の登録にはインターネット接続が必要になる。GALAPAGOSが搭載しているネットワークインタフェースは無線LANだけなので、自宅などの無線LANに接続するための設定もこのとき同時に行う。
無線LANの接続方式としては、バッファローの「AOSS」、標準規格である「WPS」(Wi-Fi Protected Setup)、「手動接続」の3種類から選べる(写真3)。AOSSとWPSはボタンを押すなどの簡単な手順で接続できるので、対応している無線LANルーターなどを持っている場合はどちらかを選ぶのがオススメだ。筆者は単にこの手の自動接続が好きではないという理由で、手動設定(暗号化方式はWPA2)で自宅の無線LANに接続した。
無事に接続できたら、端末の登録処理を開始する。本体と一緒に送られてきた「ユーザーID・パスワード連絡書」に記載されたユーザーIDとパスワードを画面に入力してログインする。正しく入力していれば登録作業が完了し、本棚を模したホーム画面が表示される(写真4)。