南カリフォルニア大学アネンバーグ校のCenter for the Digital Futureが米国時間2010年12月17日に発表した調査結果によると、子どもが悪いことをした場合などの罰としてインターネットのアクセス時間を制限する親が過去数年間で増加傾向にあるという。

 18歳未満の子どもを持つ米国家庭では、57%がインターネット接続時間の制限をお仕置きの手段として使っている。一方、テレビを見る時間を制限するという米国家庭は5分の3で、過去10年間ほとんど変わっていない。

 子どものインターネット利用時間について、長すぎると懸念する親は28%で、69%の親は適度だとして特に心配していない。テレビの視聴時間については、「長すぎる」が41%、「適度である」が57%だった。

 しかし、家庭でのインターネットアクセスが友だちや家族と過ごす時間に影響を与えていることに対する懸念は広がっている。インターネット利用により、子どもが直接友だちと交流する時間が減っていると感じる親は、2000年に7%だったが、2010年は11%に増加している。家族同士で顔を合わせる時間については、10年前~5年前は1週間当たり平均26時間だったが、現在では18時間に満たない。

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