KoboのInstapaper機能
KoboのInstapaper機能
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 カナダのKoboは現地時間2010年12月17日、同社の「iOS 4」向け電子書籍リーダーアプリケーションを機能強化し、閲覧中のWebページの情報を対応デバイス間で共有できるようにした。さらに、気に入った書籍や書籍内のフレーズをSNS「Facebook」の友人に紹介する機能も追加した。最新版(バージョン4.1)は米Appleの「App Store」から無償でダウンロードできる。

 最新版は「Instapaper」という機能を備え、閲覧しているWebコンテンツの情報をKoboのオンラインライブラリーに保存できる。例えば、長い文章や興味のある情報をいったん保存しておき、余裕があるときに別のiPadやiPhone、iPod touchであらためて読むといったことが行える。ライブラリーの情報更新は自動的にフィードへ反映される。ライブラリー内の電子書籍・雑誌・新聞の情報も従来通りiOS 4デバイス間で同期可能。

 また自分の読書習慣を確認できる機能「Reading Life」にも対応し、読んだ時間や量などの統計情報を記録しておける。この機能は現在iPadでしか使えないが、iPhoneとiPod touchでも数カ月以内に利用できるようにする。

 Koboは、米Borders Groupのほか、カナダの書店チェーンIndigo Books & Music、オーストラリアやニュージーランド、シンガポールで書店を運営するオーストラリアREDgroup Retailが出資する企業。自社ブランドの電子書籍リーダー端末を販売するほか、電子書籍サービスのインフラ技術を手がける。書籍コンテンツから各端末向けアプリケーション、コンテンツ管理、配信基盤のサービスまでを一括して提供している。現在200以上の国と地域にユーザーがいる。販売している電子書籍は220万種類以上ある(関連記事:139.99ドルのWi-Fi対応の電子書籍リーダー、加Koboが発表)。

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