写真●ラネクシーが販売するロシアEntensys製の統合セキュリティゲートウエイソフト「UserGate Proxy &Firewall 5.4」
写真●ラネクシーが販売するロシアEntensys製の統合セキュリティゲートウエイソフト「UserGate Proxy &Firewall 5.4」
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 ラネクシーは2010年12月16日、ファイアウオールやプロキシサーバー機能などを備えたロシアEntensys製のWindows用統合セキュリティゲートウエイソフト「UserGate Proxy &Firewall 5.4」(以下、UserGate)を2011年1月11日から販売開始することを明らかにした。

 UserGateは、ファイアウオールやプロキシサーバー、DHCPサーバー、URLフィルタリング、ウイルス対策などの機能を統合したセキュリティゲートウエイソフト(写真)。統合型のため管理の手間を軽減できることや、低スペックのWindowsパソコンで動作し、高価な専用アプライアンス製品を買わずに済むことなどから、中小規模のネットワークへの導入に適した製品であるとしている。

 一般的なファイアウオール機能に加え、アプリケーション単位でトラフィックを識別および制御できるアプリケーションファイアウオール機能を搭載。「Internet Explorer 8のみ通信を許可する」という具合に、Webブラウザのバージョンなどまで細かく指定した制御が可能になっている。

 プロキシサーバーとしては、一般的なHTTPやメール(SMTP、POP3)、FTPに加え、IP電話で使われるSIP(Session Initiation Protocol)やH.323の中継などにも対応する。単に中継を許可するかどうかだけでなく、プロトコルごとに利用可能な帯域の上限値なども設定できるという。

2種類のウイルス対策エンジンを搭載し併用が可能

 ウイルス対策機能については、スペインのPanda SecurityとロシアのKaspersky Labがそれぞれ開発した2種類のウイルス対策エンジンを利用可能になっている(同機能を使うにはオプションのライセンスの購入が必要)。どちらか一方だけでなく、両方のライセンスを購入して同時に使用することもできる。

 そのほか、インターネットのトラフィックをリアルタイムに監視し、指定したファイル形式のダウンロードを禁止するコンテンツフィルタリング機能なども搭載している。

 対応OSは、Windows XP/Vista/7/Server 2003/Server 2008で、32ビットおよび64ビット版OSに対応する。推奨するハードウエアスペックは、利用人数が2~5人の場合で、CPUがPentium 1GHz以上、メモリーが512Mバイト以上などとなっている。

 価格は5ユーザーライセンスを含む基本パッケージが2万1000円から。初年度については年間保守料金(5ユーザーで5250円から)も必要となる。URLフィルタリング機能やウイルス対策機能(2種類を用意)を使う場合は、別途アドオンオプションを購入する必要がある。

 アドオンオプションは、URLフィルタリング機能「Entensys URL Filtering for UserGate」が6000円から、ウイルス対策機能「Kaspersky Antivirus for UserGate」または「Panda Antivirus for UserGate」がそれぞれ1万5000円からとなっている(いずれも最小の5ユーザーライセンスの価格)。そのほか、教育機関など向けにアカデミックライセンスも用意している。