写真1●セミナー会場の様子。350席用意された座席は1日目は満席、2日目もほぼ満席状態だった
写真1●セミナー会場の様子。350席用意された座席は1日目は満席、2日目もほぼ満席状態だった
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写真2●ソリトンシステムズ プロダクトマーケティング本部の根本浩一朗氏
写真2●ソリトンシステムズ プロダクトマーケティング本部の根本浩一朗氏
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 ソリトンシステムズは2010年12月15日と16日の2日間、「iPad/iPhone、Androidネットワークセミナー ビジネスで安心して使える環境を作る!」と題したユーザー向けのセミナーを東京で開催した(写真1)。

 「iPad/iPhone・Androidを安心して企業LANに接続させる方法」というタイトルが付けられたプログラムでは、同社プロダクトマーケティング本部の根本浩一朗氏が登壇(写真2)。無線LANやVPN経由でiPadやAndroid端末などの「スマートデバイス」を社内LANにつなぐ際に考慮すべきセキュリティ上の課題と解決策について講演した。

 根本氏はまず、急速な普及に伴って、社員が無許可でスマートデバイスを社内LANへ接続するケースが増えていることを指摘。固定キーだけの無線LANやパスワード認証だけのVPNではそうした無許可の接続は防ぎ切れないとし、「厳密な端末識別」と「強力な接続防止」という多重の防御によって防ぐことの有効性を訴えた。

 具体的には、無線LANではIEEE802.1X、VPNでは電子証明書による認証を使って接続段階で端末を確実に認証できるようにする。加えて、ユーザーのログインパスワードが陳腐化するのを防ぐワンタイムパスワード(OTP)の導入や、電子証明書の配布および端末への組み込み処理を安全かつ迅速に実行できる仕組みなども導入する。これらの多重的・多面的な防御によって、スマートデバイスを使って安全かつ利便性の高い社内LANへのアクセスが実現できると説明した。