米Googleは米国時間2010年12月14日、モバイル向け音声検索機能「Voice Search」にパーソナライズ認識機能を追加したことを発表した。ユーザーの音声認識精度を高められるとしている。同社のモバイルプラットフォーム「Android」を搭載した端末で利用できる。

 同機能では、ユーザーがVoice Searchで検索を行う際に発した音声とGoogleアカウントを関連づけ、ユーザー特有の音声モデルを自動的に構築する。

 Voice Searchは、2年前から提供しているスマートフォン向け機能で、Android端末のほか、米Appleの「iPhone」、カナダResearch in Motion(RIM)の「BlackBerry」、フィンランドNokiaの「S60 V3」搭載端末を使って、音声によるキーワード検索を実行できる。Voice Searchでは性別や年齢層、アクセントなどの違いに対応するために音声モデルを構築してきたが、この新機能により、ユーザーの声や話し方などの特徴に基づく認識精度の向上を目指す。

 パーソナライズ認識機能は、Voice Searchを最初に立ち上げたときに有効にするかどうか承認を求められる。承認したのちでも、Googleアカウントのダッシュボードで無効に切り替えることが可能である。

 パーソナライズ認識機能を組み込んだ最新Voice Searchアプリケーションは、「Android Market」を通じて既に提供を始めている。Android 2.2以降に対応し、米国内で英語版のみ利用可能。

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