プライベートクラウド構築サービス「VAiOS」の概要(アイネットの資料より引用)
プライベートクラウド構築サービス「VAiOS」の概要(アイネットの資料より引用)
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 アイネットは2010年12月14日、企業向けのファイル共有・ストレージサービス「Cloudstor」を、2011年2月1日から提供開始すると発表した。パソコンのほかスマートフォンやタブレットPCなど、様々な機器から、ネット上に保存したファイルにアクセスできる。開発にはオープンソースの分散処理ソフト「Hadoop」を活用した。

 Hadoopと安価なLinuxサーバーやストレージ機器を組み合わせて、Cloudstorのストレージ基盤システムを開発した。Cloudstorの料金は、1ユーザー当たり月額2400円(ストレージ容量は2Gバイト)から。追加料金を支払うことでストレージ容量を増やすことができ、100Gバイトの料金は約5000円になるという。

 同社によれば、Cloudstorのストレージ基盤システム構築にかかった費用は、1Tバイト当たり約10万円。同社の田口勉 常務取締役は「国内の競合他社の多くは、大型のNASやRAID構成のディスク装置を使っており、ストレージ容量を同条件にすると利用料金は最低1ユーザー当たり1万数千円かかる。ストレージ基盤システムの費用は当社の10~30倍はかかっている」とする。

 アイネットはCloudstorを同社のデータセンター経由で一般企業に提供するほか、顧客企業のデータセンターにCloudstorのシステム基盤を構築するサービスも提供する。同社はプライベートクラウド構築サービス「VAiOS」の一環として、Cloudstorを提供する()。今後はCloudstor以外のサービスも拡充していく。