写真●東芝の企業向けSSD「MK4001GRZB」
写真●東芝の企業向けSSD「MK4001GRZB」
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 東芝は2010年12月14日、フラッシュメモリーを使った半導体ドライブ(SSD)の企業向け製品「MK4001GRZB」など3機種を2011年第1四半期にサンプル出荷すると発表した(写真)。容量は最大400Gバイト。SSDとハードディスクを混在させて性能とコストを最適化する階層型ストレージでの採用を見込む。

 今回の企業向けSSDでは、東芝のフラッシュメモリー技術と、同社が2009年10月に買収した富士通のハードディスク事業の技術を組み合わせた。容量に応じて100Gバイト/200Gバイト/400Gバイトの3機種を用意する。インタフェースはSAS(シリアル・アタッチドSCSI)で、入出力性能は読み出し9万回/秒・書き込み1万7000回/秒。最大データ転送速度は読み出し510Mバイト/秒・書き込み230Mバイト/秒。消費電力は平均6.5W。

 今回の企業向けSSD投入に併せて、容量が1T/2Tバイトで7200回転/分の3.5型ハードディスクの量産を始める。SAS版の1/2Tバイト製品の量産を2011年第1四半期に開始。同時期に、SATA(シリアルATA)版の1/2Tバイト製品のサンプル出荷を始める。これら企業向けのSSD投入と3.5型ハードディスクの拡充で、インテルとの提携により企業向けSSDに参入した日立グローバルストレージテクノロジーズの製品と同等の製品群が揃う格好だ。