写真●ICTタスクフォース「政策決定プラットフォーム」
写真●ICTタスクフォース「政策決定プラットフォーム」
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 総務省「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース」の「政策決定プラットフォーム」は2010年12月14日、第4回の政策決定プラットフォームを開催した(写真)。会合では「光の道」構想に関して、「アクセス網のオープン化」や「機能分離」などICTタスクフォースが示した措置に対して、政務三役から毎年度の継続的なチェックと、制度整備の実施後3年をめどに包括的な検証を行うとする基本方針案が示された。

 この基本方針案では、公正競争環境が十分に確保されていない場合には、ボトルネック設備のさらなるオープン化や、構造分離/資本分離を含めたファイアウォール規制の強化などについて検討を行うとした。

 「光の道」構想の実現策を検討してきた「過去の競争政策のレビュー部会」と「電気通信市場の環境変化への対応検討部会」は取りまとめで、「光の道」構想に関する取り組み状況などを継続的に検証し、有効性や適正性を検証するよう提案したが、具体的なタイムテーブルについては示さなかった。

 これに対して総務省の平岡秀夫副大臣は、「制度的な問題についてこれからどうしていくか、具体的な案を世の中に提示しないとならない」と述べ、政務三役側の提案として、冒頭の3年後の包括的な制度検証や、第4世代移動通信システム向けの電波オークション導入に向けた検討の開始を含めた基本方針案を示した(関連記事:総務省が4Gの周波数を電波オークションで割り当てる方針示す、700/900MHz帯は見送り)。