写真●NECが広島大学に導入したシンクライアントシステムの利用場面
写真●NECが広島大学に導入したシンクライアントシステムの利用場面
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 NECは2010年12月14日、広島大学に端末数1144台のシンクライアントシステムを構築し、稼働を開始したと発表した。同システムは、合計で2万人を超える学生や教職員が利用する(写真)。広島大学はシンクライアントシステムを採用することにより、セキュリティの強化と運用管理の効率化を狙う。

 同時に広島大学は、環境保全への貢献を期待する。同システムはパソコンの導入に比べて年間の消費電力量を約3万kWh削減し、二酸化炭素の排出量を約67%削減するという。

 実装方式は、ネットワーク経由でサーバー側のOSを起動する「ネットブート型」。サーバーは「Express5800/i120Ra-e1」を30台、シンクライアント端末は「Express5800/51Ma」を利用した。構築費用は約2億円とみられる。